わかめの根本の所にあるひだひだの「胞子のう」の部分を「めかぶ」と呼び、わかめの中でも特に栄養価が高いといわれています。わかめは、活性酸素から体を守り、免疫力を高めるビタミンCや肌荒れ、風邪予防に効果的なβ(ベータ)- カロチンの他、ナイアシンやビタミンA、B群、Kなどのビタミンも、野菜並みに多く含んでいるといわれているのです。
そのわかめの中でも、塩蔵わかめが9割を占めますが、塩蔵わかめの品質評価には水分活性という概念があります。実際にわかめの加工業者は小規模業者が多く、水分や塩分にはばらつきが多く見られるといいます。塩分が少ないと、貯蔵中に品質劣化する可能性が高くなるため、その品質評価の方法の一つにこの水分活性という考え方があるのです。実際、湯通し塩蔵わかめの水分活性を測定することで、出荷前の品質評価を容易に行うことが可能になったといいます。
わかめの塩分を測定するお勧めの器種は、PAL-03Sです。
測定方法は、10g の湯通し塩蔵ワカメ(葉、塩を落とす)に90g のお湯を加えてかきまぜ、1分後に液の部分を2、3 滴取り測定、塩分計の値を10倍したものが元の塩分濃度になります。
※水分活性とは、食品の保存性の指標です。水の水分活性は1 と定義され、食品に塩、砂糖などの添加や、食品を乾燥、脱水させることで、水分活性の値は1 よりも小さくなり、保存性も高くなります。