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養殖/ Aquafarming

温泉トラフグ・鯉

魚類の養殖方式は、網生簀での「海通養殖」と陸上で水槽や池を使う「陸上養殖」に分けられます。陸上養殖で水替えを行わず、養殖水を完全に循環させる方式を「閉鎖循環式養殖」と呼びます。

温泉トラフグ・鯉

【温泉トラフグ(完全封鎖循環型養殖)】

温泉(ナトリウム塩化物泉)の塩分を利用した、海魚の養殖は今では多くのメディアなどで紹介され知っている方も多いと思います。温泉で育てるトラフグは、通常出荷まで1年半掛かるところ、1年で出荷され、海上での養殖よりも効率的かつ、有害物質汚染の心配もなく安心安全です。
飼育方法で重要な塩分濃度は、通常0.4%以下にならないよう大事に飼育され、最後に塩分濃度3.4~3.5%の人工海水で身を締め出荷されます。温泉水の塩分管理を怠ると、フグの色が黒っぽく変化し、やがてフグは死んでしまいます。
このような陸での海魚養殖はフグの他にエビでも実施され、「町おこし」の一環として広まりつつあります。

【鯉】

鯉の養殖では、鯉の調子が悪い時・鯉の体の表面に付いた寄生虫や細菌駆除・浸透圧を利用した生理機能の回復、調整の為、副作用がない塩浴が多く行われています。一般的には、0.3~0.7%の濃度に調整された塩水に48~120時間くらい塩浴します。
その効果は、ねむり病・尾腐れなどには高い効果が期待できますが、その一方で塩分濃度を間違え高濃度の塩浴を行うと、色が飛んだり、死んでしまうこともあります。

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「養殖生簀」の塩分(目安値)

・トラフグ
1.2%
・エビ
0.3~4.0%
・鯉
0.3~0.7%