塩水は、生理食塩水、調理、比重差を利用した種子選別などに使われます。
生理食塩水は、日本薬局方・処方せん医薬品では塩化ナトリウムを0.9w/v%含有する食塩水を 「生理食塩液」と定義されています。これは、人間の体液とほぼ等張となる食塩水の濃度で、傷口や粘膜を洗浄するのに使われます。
一方調理では、食塩水は魚介類・パスタなどのゆで汁として使われます。パスタは海水と同じ濃度位がよいといわれますが、実は0.85%の塩分濃度でゆで始め、ゆで終わりが1%になるようにするのがアルデンテでゆでるコツです。
蟹は、そのうま味を最大限に引き出してくれる塩分濃度でゆでる必要があります。蟹の種類やお店によっても多少は違うようですが、大体は、海水に近い3%~4%のところが多いようです。多すぎては蟹のうま味を損ない、薄すぎるとうま味を引き出せません。
一見単純なようですが、塩加減で美味しさが変わるのならば、やはり塩分管理はしたいものです。お勧めの器種はPAL-03S。
ちりめん、しらすは、鮮度低下が速く、凍結保管も困難なため、漁獲後は、直ちに加熱処理を行う必要があります。いわゆる煮熟水と呼ばれる食塩水に通す工程です。この食塩水濃度管理にお勧めの器種はPAL-03S。
また、自動管理されたいお客様向けには、インライン濃度計もございます。お気軽にお問い合わせください。
農業分野でも比重差を利用した種子選別に利用され、種子により塩分濃度を変化させた食塩水に種子を入れ良い種なら沈み、悪い種なら浮いてきます。食塩水を使って種子選別をした際は、最後に真水で洗浄を行います。