歯磨きには、虫歯や歯周病の予防、歯の着色予防に加え、口内の浄化などの効果があります。
歯垢は、口の中で繁殖した細菌が歯に付着したもので、わずか1mgの歯垢に1億個以上の細菌が生息していると言われています。歯垢は、歯に強固に付着しているため、水で口をゆすぐだけでは十分に取り除くことができません。蓄積すると口内環境が悪化し口臭や虫歯、歯周病の原因になるため、歯ブラシを使って丁寧に磨く必要があります。歯磨き粉を使わず、歯ブラシのみで歯を磨いても歯垢は除去できますが、歯磨き粉を使うことで歯垢の形成を予防することができます。
歯磨き粉はペースト状になっており、適度な粘り気があることで、薬用成分が歯周ポケットに長く留まりしっかりと作用してくれます。また、粘度が高い歯磨き粉を使うことで誤嚥の心配も少なくなります。チューブから押し出す際も、粘度が硬過ぎては出しづらく、柔らかすぎては一度にたくさん出てしまい歯ブラシに上手く乗せられません。歯磨き粉にとって粘度は重要な役割を果たしています。
歯磨き粉の粘度
VISCO™ 測定事例
スピンドル : A3L
サンプル温度 : 30℃
歯磨き粉の基本成分