洗浄液には、様々な種類があります。汚れの特性に合わせて、水系洗浄液、グリコール系、炭化水素系、アルコール系、塩素系など、それぞれ特性が異なります。
洗浄剤選びで一番重視したいポイントは洗浄力ではないでしょうか。洗浄力を上げるためには、汚染面への浸透性を高めることが重要であり、浸透性のキーファクターとなるのが表面張力と粘度といえます。表面張力は、液体の表面を小さくしようとする性質をいいます。高浸透性を実現するためには表面張力を小さく、低粘度にする必要があり、表面張力は一般的に界面活性剤などの添加による濃度により調整されます。粘度に関しては、汚染面に長く付着させる必要があるため粘度を高める場合もあり、浸透力とのトレードオフになりますが使用用途によって適切なバランスで設定されています。
このように、洗浄液の世界では濃度管理と粘度管理によりそれぞれの使用場面で高い洗浄力が発揮できるように調整がされていると言えます。
洗浄液の粘度
VISCO™ 測定事例
スピンドル : ULA
サンプル温度 : 30℃
Customer comments
ある洗浄液メーカー様は、原料を仕入れる際に粘度の検査をされています。毎回同じ粘度の洗浄液かどうか受け入れ時に検査をするため、現場で使いやすく、受け入れ場所に合わせて持ち運びがしやすいことからVISCO™を選定いただきました。その他にも、開発部門においては、粘度と洗浄力の関係を研究するためにVISCO™を使われているそうです。