医薬品、介護食、化粧品、接着剤、ポリマー、塗料など身近な製品の成分表示を見ると、増粘剤が様々な分野において汎用されていることがわかります。
使用目的によって3つの呼び方で区別しており、少量で高い粘性を示す場合には「増粘剤」、液体のものをゼリー状に固めるために使う場合は「ゲル化剤」、粘性を高めて食品成分を均一に安定させる目的では「安定剤」と呼びます。
例えば、医薬品では有効成分が必要な場所に留まりやすくするために使われています。具体的には、目薬は粘度が適度にあることで、点眼した後、目から垂れにくく目の表面に留まりやすくしています。また、介護業界では、嚥下力が衰えた方の食事に増粘剤の一つであるとろみ剤が添加され食べやすくしています。
増粘剤の粘度
VISCO™ 測定事例
スピンドル : A3L
サンプル温度 : 29.5℃