シャンプーの主な役割は、頭皮の汚れや余分な皮脂を洗い流すことです。頭皮が毛穴詰まりを起こすと、代謝機能が低下し抜け毛などの原因になるため、汚れをきちんと洗い流す必要があります。洗う際のコツは、頭皮を傷つけないよう優しくマッサージするように洗うことです。
シャンプーの成分の大半は、水と界面活性剤で、水が8割前後、界面活性剤が1割~2割前後で構成されます。その他に、コンディショニング成分や増粘剤、防腐剤、香料などが各1%程度の割合で入っています。洗浄成分である界面活性剤の種類によって、アミノ酸系、石鹸系、高級アルコール系の3つに分類され、これを基本に、さらに配合成分や用途によってボタニカル、オーガニック、ノンシリコン、スカルプなどに細かく分かれます。
シャンプーは、扱いやすいように適度な粘度が付与してあります。手からこぼれにくく適量を保持させ、泡立ちを良くするためです。シャンプーの粘度は、ボトルの形状にも影響を与えています。ポンプ型は、粘度の高いものほどノズルの径が太く詰まりにくい形状をしています。キャップ式の場合は、使う際に容器を逆さにして手で押して液を出すため、容器の硬さや押し出す手の力とシャンプーの粘度が上手くバランスがとれている必要があります。
シャンプーの粘度
VISCO™ 測定事例
スピンドル : A2L
サンプル温度 : 30℃