カレーは、世界各国で食べられている人気食です。各国の風土や食習慣によって、使うスパイスや素材は異なり、香り、色、辛みも様々です。日本で親しまれているカレーライスは、ご飯を盛ったお皿の上に、とろみのあるルーをかけたものが一般的です。しかし、インドではさらっとした食感のカレーを、インディカ米やナンと一緒に食べます。インディカ米は、粘り気が少なく、ジャポニカ米に比べパラパラとした炊き上がりになるため、汁けの多いカレーが良く合うのです。同じカレーでも、食感はこのように違います。日本のカレーライスのとろみは、小麦粉由来のデンプン質によるものです。小麦粉は過熱されることで、でんぷんが糊化する働きがあります。また、カレーが日本独自に進化して誕生したカレーうどんにも、独特のとろみがあります。カレーうどんのとろみは、主に片栗粉によるもので、うどんとカレーを絡める役割があります。
カレーの粘度
VISCO™ 測定事例
スピンドル : A3L
サンプル温度 : 30℃
カレーの名前の由来
全日本カレー工業協同組合によると、カレーの語源は、各種スパイスで具材を煮込んだ汁状のもの、タミール語のソースの意味であるカリ(kari)から転じたという説や「香り高いもの」、「美味しいもの」という意味で使われるヒンズー語のターカリー(Turcarri)から英名になったなどいくつかの説があるようで、インドを中心とした熱帯、亜熱帯地方でのスパイシーな料理を総称して英語で「カレー」と呼ぶようになったものと紹介されています。
Customer comments
クレームとして「いつもととろみが違う」という声を受けたことがきっかけで、製造工程でVISCO™をご使用いただいているお客様がいます。人の味覚は、体調などの様々な変化で変わるため、客観的に粘度を数値管理するためVISCO™を選定いただきました。VISCO™の手軽さと安価な点を気に入っていただきました。
あるお客様では、カレーが一定の粘度を下回ると、カレーをご飯にかけた時にご飯の下に沈んでしまい「美味しそうなカレー」に見えなくなるということから粘度管理を始められました。