極上の一杯
質の高いコーヒーの提供のために
ポケットコーヒー濃度計
PAL-COFFEE
有名バリスタ
も愛用
濃度を測定!
Coffee Meister Set
(BX/TDS・pH)
通常価格 ¥66,000 (税込)
BRIX/TDS
通常価格¥37,400 (税込)
TDS
通常価格¥34,650 (税込)
BRIX
通常価格¥34,650 (税込)
今回はコーヒーの豆知識を濃度計のアタゴならではの糖度計やpH計のお話を交えながらご紹介いたします。
これからコーヒーを始める初心者さんから、よりコーヒーを極めたい中級者、上級者。濃度やpHを使った品質管理をされるプロの方にもおすすめの内容をまとめております。
コーヒー豆にはたくさんの工程を経てコーヒーとなります。
普段なにげなく飲む一杯もたくさんの工程や人を経て完成されています。
栽培
収穫まで3~4年。
コーヒーはコーヒーノキと呼ばれる植物から生まれます。コーヒーノキに生る実の中の種子がコーヒー豆です。この実は収穫できるまで、3~4年かかります。種を植えた後、発芽した種は6ヶ月ほどで農園移され定植。
すくすくと育ったコーヒーノキはやがて白い花を咲かせます。白い花が咲いた後は、たったの2~3日で花はしぼみ、
実をつけます。実は8ヶ月ほどで完熟となり、収穫されます。収穫期は成木になれば一年に一回ほどと言われています。
花は見ることが珍しいことから「幻の花」と呼ばれることも。
コーヒーチェリー用
糖酸度計で品質維持
色で判断するだけでなく数値を用いることで、 より厳密な収穫時期の見極めができるように なります。 コーヒーチェリーのBrixは6.5%から29%と幅 広く、高い糖度で収穫をするとより甘さを感じ るコーヒーを淹れることができます。
収穫、精選
収穫され果肉と種を別々に
収穫期を迎えたコーヒー豆は手積み、 機械摘みなどで収 穫されます。 手積みは完熟したものを厳選できるので、ロ スが少なかったり、高品質になります。
精選はコーヒーを淹れてる人ならよく聞く、ウォッシュド、 ナチュラルなどと言われるものです。 ウォッシュドは水を使 って果肉と種を引き剥がします。 ナチュラルは天日干しに して乾燥したところで果肉を取り除きます。 スマトラ式、パ ルプトナチュラルといった他の方法もあります。製法次第で味も変わってきます。
焙煎
プロの手により個性を引き出す。
空輸や船便により輸入された生豆は次に焙煎の工程に入ります。焙煎はその豆の味や香りを決める非常に重要な工程です。味の好みもあるので十人十色の焙煎士さんがいらっしゃいます。最近のビーンズショップでは自分で焙煎度を指定できるお店もあるため、どういった味、香りの違いが出るか試してみるのも楽しいです。
pHを測って
焙煎度の参考に
音や色だけでなく、数値を参考にすることで、
浅煎りから深煎りまで焙煎度の度合いを数値を
参考に判断できます。
豆の個性を出すために日々向き合う職人
だからこそ、経験に加え、数値もご一緒に。
抽出
すべての努力を一杯へ
今までの工程の集大成とも言えます。生産国や、生産者の努力、焙煎士のこだわり、今までの作業のすべてを一杯に表現します。最大限の味や香りを引き出すには計算されたレシピや、美味しい一杯を追求する熱い想いが極上の一杯を生み出します。
昨今コーヒー業界では、サードウェーブコーヒーがブームになっています。サードウェーブコーヒーとは、コーヒーの背景や流行りのようなものを波に例えた言い方で、高品質のコーヒーを求める声に応えたものです。
サードウェーブと呼ばれている通り、ファーストとセカンドもあります。
今回は濃度計、pH計などの話を交えて3つ全てご紹介いたします。
ファーストウェーブは流通が発達したことで、一般大衆にもポピュラーな飲み物として親しまれるようになった時代です。この時代はとにかく大量生産、大量消費がされ、飲みやすい反面、味や品質はイマイチだったそうです。それでもこの時代がなければ、今のように生活に溶け込むことはなかったのかも知れません。
日本では明治時代の1888年に東京の上野に「可否茶館(かひさかん)」が開店し、だんだんとコーヒーが広まり始めます。1942年には戦争の影響で一度輸入を全面停止されてしまい、一時は貴重品となりましたが、1950年に豆の輸入が再開され、更に「インスタントコーヒー」が紹介されると手軽さが受け入れられ多数の国内メーカーがインスタントコーヒーの製造を開始し、日本人にも広く受けいられる飲料となっていきました。
セカンドウェーブはシアトルで生まれた深煎りコーヒーの文化が流行りだした時代です。いわゆるシアトル系と呼ばれるスターバックスコーヒーやタリーズコーヒーなどのコーヒーチェンが人気を博し世界へと進出しました。
レギュラーコーヒーだけでなく、エスプレッソを用いたドリンクである、カフェオレやその他アレンジコーヒーが流行り始め、様々な味を持ったコーヒー飲料が生まれていきます。この頃から自宅でインスタントを楽しんでいた文化から美味しいコーヒーはカフェで楽しむという新たなライフスタイルが浸透していきます。
段々とチェーン店が台頭してきて、コーヒーの品質管理や、品質向上に糖度計、pH計が注目され、アタゴでは、PAL-COFFEEシリーズとPAL-pHで業界の品質を守る手助けをさせていただいております。今もなお開店された方や、趣味で研究をされてる方に熱い支持を頂いております。
サードウェーブは1990年後半から起きた生産者が見える、個性を引き出すことを大切にし始めた時代です。高品質コーヒーが増加し、品種や産地の違いが認識され、産地のみならず、農園によっても香りが違うため、今まで複数混ざっていたブレンドという形式から単一の国、農園だけで抽出するシングルオリジンという形式も多くなっています。セカンドウェーブの影響を受け、深煎りに偏りがちだった焙煎度合いは豆の個性を引き出すために様々な焙煎で飲まれるようになりました。さらに、マシンでの素早い抽出方法から、個性を引き出すためハンドドリップで一杯ずつ丁寧に淹れる様になった事も大きな特徴です。
従来の不平等な価格の取引もフェアトレードやCOEといった体制づくりにより、正当な価格で取引されるようになりました。安定してコーヒーを楽しんでいくための改善などもこの時代の特徴と言えるでしょう。
農園側でもさらなる品質向上は図る運動が、積極的に取り入れられるようになり、より高品質な豆を求めるため、コーヒーチェリー用糖酸度計もご利用いただいております。引き続きpH計や濃度計も日々のコーヒーの品質管理にご利用いただいております。
主にコーヒーはコーヒーベルトと呼ばれる、赤道を挟んだ南北25度以内で生産されます。
なぜコーヒーベルト近辺で生産が豊富かは、生産に必須である厳しい条件を全て満たしている国がここに集まっているからです。水はけが良く、肥えた土壌であることはもちろん、気温・降水量の年間も安定しており、霜かからない、コーヒーノキの生育に最も適しています。
有名すぎる名産地
ブラジル
コーヒーの産地としては非常に有名。一般的にはナッツのような香ばしい香りを持ち、甘み、酸味、苦味のバランスが良くブレンドによく用いられます。焙煎が進むとチョコレートのようなコクがあり、口当たりがなめらか。等級の判定は厳しく、異物の混入数、豆の大きさ、風味の三種類で決定されます。
実はかなりの実力者
ペルー
名産地ブラジルと隣接するペルー。他にもコロンビア、ボ リビアにも囲まれてます。日本では少しマイナーですが非 常に良質で飲みやすいことが特徴です。焙煎度合いにより ますが柑橘のような酸味のある香りを持ちながら、苦味も 感じ、バランスに優れ、口当たりもよく飲みやすいです。 等級は欠陥豆や異物の混入率のもと決定されます。
ワイルドで個性的な香り
インドネシア
マンデリンで非常に有名な産地。マンデリンはインドネシ アのスマトラで生産され、精製方法にはスマトラ式という 特殊な方法が用いられています。苦味が特徴的で深い焙煎 となってもコクや味わいが消えないのも人気の理由だと思 われます。等級は300g中の欠点豆の個数で決まります。
酸味の代表格のひとつ
タンザニア
キリマンジャロと言われるとピンとくる有名な産地の一つ。 良質な酸味が特徴で、華やかな香りを持っています。地域 によって等級の選別方法は異なるようですが、豆のサイズ で等級が決定され、大きいものほど良質とされています。
希少豆の産地の一つ
ハワイ
ハワイコナコーヒーで有名。生産量が少なく希少価値が高 いため、ブルーマウンテンと並び、高価な豆です。ブラジ ルから持ち込まれた苗木が今のハワイコナとなっています。 その味もブラジル譲りですが優しい酸味、なめらかな口当 たりです。等級は欠点豆の割合で決定されています。
飲みやすく芳醇な甘み
エルサルバドル
エルサルバドルはしっかりと甘みを感じたい人におすすめの品種です。口当たりがとても優しく、嫌な苦味がないとても飲みやすい豆と言われています。香りも非常に良く、絶妙でしっかりとした甘みが癖になります。等級は標高の高さで、1500m以上はSHB、1500m以下はHGの2つで分けられます。より高い標高で栽培されたほうが高いランクになります。
焙煎とは生豆を炒って加熱する作業のことです。
コーヒの特性や個性を解釈し、好みの味や香りを引き出す作業でもあります。
煎り具合によって名称がついており、大きく分けて浅煎り、中煎り、深い煎りの3段階。更に細かい分類があり、日本ではライト、シナモン、ミディアム、ハイ、シティ、フルシティ、フレンチ、イタリアンの8つの段階で区別することが一般的です。
焙煎士は作業中、この細かい区別を焙煎中の豆の色や爆ぜる音で判断しています。音は1ハゼ、2ハゼと呼ばれるパチっと爆ぜる音を参考にしています。
また昨今ではpHの値を用いた管理もされており、最適だと思った焙煎度のpHを図り同じpHで焙煎することで、品質の安定化を図ることもできます。
焙煎時間 | 味 | 香り | pH | |
---|---|---|---|---|
ライトロースト | 短 | 酸味 |
果物のような 華やかな香り |
小 |
シナモンロースト | ||||
ミディアムロースト | ||||
ハイロースト | ||||
シティロースト | ||||
フルシティロースト | ||||
フレンチロースト | ||||
イタリアンロースト | 長 | 苦味 |
チョコのような 香ばしい香り |
大 |
焙煎時間が短いときの特徴
酸味を感じやすく、フルーティーな香りが出やすくなります。加えて、抽出次第では豆が持つ特有の甘みを感じやすく苦いと言われるコーヒーとは思えないような味わいです。そのかわり、比較的新鮮な豆でないと香りが弱まったり、嫌な酸っぱさが残ったり、あまり美味しさを感じられなくなります。高品質で輸入速度の早い「スペシャリティコーヒー」ならではの楽しみ方の一つです。
焙煎時間が長いときの特徴
苦味を感じやすく、液体がとろっとしているかのようなコクがあります。香りも果物のようなフレッシュさは感じませんが、ビターチョコによく合うような香ばしい香りが特徴です。苦味が強くなるため味自体は濃く感じるか知れませんが、甘いものなどとの飲み合わせは絶品。豆特有の個性はなくなっていくと言われておりますが、安定感がある飲み心地です。
焙煎度とpHの関係
焙煎が浅いとpHの値は小さく酸性によります。かえって、焙煎が深いとpHの値はアルカリ性によります。そのため、焙煎士などは自分の焙煎したコーヒーが狙った焙煎度であるか、濃度計と、pH計で確認しています。自家焙煎といったように自宅で焙煎するときはこの2つを揃えて行っていただくと、研究しながら美味しいコーヒーを追求できるので非常におすすめです。