超音波装置部の先端は耐食性に優れたチタン製。軽く、強く、錆びないチタンは、金属のなかでもトップレベルに優れているといわれる金属です。耐食性、耐熱性に優れており、塩分の高い濃縮調味料や加熱殺菌などにも耐えられるため、様々な食品業界で使われています。唯一の欠点といわれているその切削加工の難しさも、アタゴの長年の機械加工技術でしっかり内製加工されています。
試料液の性質上、どうしてもプリズム面への付着を避けられない場合があります。超音波装置は一定のインターバルでON・OFFを繰り返すため、プリズム面を一貫して付着から守ります。それは、付着を予め’防止する’という概念です。一方、付着に気づいてから清掃するのでは、付着の間ラインを流れている製品が正しく濃度管理されず、ロットエラーを見逃してしまうリスクを孕んでいます。US-αは、インライン屈折計とセットでご使用されることで、より安心安全の品質管理を提供します。
付着には油膜系、化合系、スティッキー系と様々なタイプが存在します。コーヒーの抽出液、金属加工の切削油、洗浄液に含まれる浮上油などの油分によってできる油膜系付着や、ぶどうジュースなどに含まれる酒石酸、柑橘系ジュースに含まれるクエン酸などが、プリズム表面に少しづつ堆積していく化合系付着、製紙会社の糊や、接着剤などのネバネバした粘着性のものがプリズムへくっついていくスティッキー系付着です。
US-αはこれらすべてにおいて、US-αあり・なしの比較実証をしており、付着防止効果、または付着するまでの時間を延命させる効果があると実証されています。
※濃度によって効果が変わることがございますので、お問い合わせください。
超音波装置部と電源部の外観は、現場の品質を陰ながら支える黒子的な存在をデザインで表現しました。無駄のない、使いやすさを追求したシンプルな操作性は、結果的に現場での操作ミスを防ぐことに貢献します。